10月はたそがれの国 バルラッカ大サーカス🤡黒田オサムさんと

2019.10.5(土曜) バルラッカ大サーカス ヴィオロンにて

砂漠の音楽隊Guelb er Richat ensembleの音楽の中、祥Syanが詩人倉田比羽子の詩の朗読から始まった……。風景を立ちあがっていく言葉。過去から未来まで。そして、ゲルブの田中甚兵門さんのバルラッカ大サーカスの開催宣言。ゲルブのヂンタから、アナーキな踊り手、ホイト芸の黒田オサムさんが登場。お腹の底からあたたかい笑みが湧きあがってくるようなパフォーマンスだった。

次は三人の女優(オータ・ナオ、中路美也子、門岡瞳)による詩の朗読+ゲルブの二瓶龍彦さん、田中甚兵衛さん、そして小久保佳則さん(トルコクラリネット)の即興演奏。

オータ・ナオさんは女優、パフォーマー、デザイナーと多彩な顔をもつ。もっきりやの前回のアラクネのフライヤー・デザインもオータ・ナオさんの手によるもの。21歳で亡くなった夭折の詩人矢沢宰の詩を朗読した。

あなたの手 矢沢宰

あなたの手は
あたためるとひよこが生まれる手だ
あなたの手は
握りしめるとあたたかくなる手だ
あなたの手は

怪優……劇団もっきりやで、今やなくてはならない女優・中路美也子さんは、ゲルブの二瓶龍彦さんの書き下ろしの詩をパフォーマンス。彼女の声にのせて、語られる追放者の虐げられた者の言葉。二瓶さんの詩は、風景が浮かびあがってくる。小熊秀雄の言葉ではないが、「幾千の声は暗がりのなかで叫んでいる。空気は震え、窓のありかを知る………」そんな言葉を思い起こす。もっきりやでも、二瓶さんの詩をまた読んでみたい気持ちでいっぱいになった。

……門岡は、今回は私的な詩人を読んだ。ゲルブ+小久保佳則さんの即興演奏のなか、血がどくどくしてきた。祥Syanが読み上げた倉田比羽子の詩「夏」、アルチュール・ランボー「サンサシオン」「一番高い塔の歌」、マリー・ローランサン「鎮静剤」、伊藤野枝のラブレター、尹東柱「自画像」「雪降る地図」……私自身が『10月はたそがれの国』から、再び生かされるような強い心持になった。たくさんの触発を感じ、頂いたひと夜だった。

休憩時間に黒田オサムさんと少しお話した。宮嶋資夫が怖い人だったそうだ。伊藤野枝を罵倒しただけのことはある。恐ろしいが私も会いたかった。

最後は、Guelb er Richat ensemble。今宵限り、しかし永遠に忘れることないひと夜。祝祭のようなエンディングだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

紹介 管理人

劇団もっきりや。ひとりとひとり

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です